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ひと昔前とはイメージが変わってきた今の高齢者―。自分なりの価値観を持ち、年齢に関係なく仕事や趣味、ボランティア活動への参加など、様々な活動に意欲的な「アクティブ・シニア」（65～75歳の間の団塊世代）の方々が増えてきています。周りを見渡しても、元気で若々しく、高齢者とは思えないほどの生活を送っている方も多いことでしょう。
内閣府の「平成27年版高齢社会白書」によると、今後の生活で「毎日の生活を充実させて楽しむ」ことに力を入れたいと考えている人の割合は、60～69歳は77.0%、70歳以上は83.1%という結果が出ています。50～59歳では約5割、49歳以下の各層では4割前後であることからも、定年退職後につかんだ気持ちのゆとりや自由な時間を使って、今までできなかった事や、苦労をしてきた分、今をできるだけ楽しみたいという高齢者が増えてきている証拠ともいえます。
しかし、充実した楽しい生活を送るためには、基本となる健康が第一です。そのためにも日頃から積極的に健康の維持・増進を図り、できるだけ長い間、自立した生活を送るための体の基盤を作ることが大切です。
超高齢化社会へ突入し、世界的にもその動向が注目されている我が国において、増え続けているアクティブ・シニアが、これまでの「老い」の常識を変えていくことが今後ますます求められています。
