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ウェルビーイングの考え方

身体的・精神的・社会的に健康で豊かであること

健康長寿の“質”を高めるために重要なキーワードが「ウェルビーイング」です。ウェルビーイングとは、一般的には、「身体的、精神的、社会的に健康で豊かであること」と定義されています。
 分かりやすく言うと、健康長寿の質を高めるためには、身体的な健康だけではなく、生きがいを持つことや社会参加などを通じて心の健康や豊かさを獲得することが重要であるということになります。
 長寿者に共通しているのは、日頃からよく動いているということです。1日中テレビを観ているのではなく、自分で出来ることは自分でやる、日課として散歩をするなど、少しずつでも体を動かし、出来る範囲で日常生活動作を続けています。
 もう1つ共通しているのが、幸福感が高く、人生を肯定的にとらえる「ポジティブシンキング」の人が多いということです。このような人は、何歳になっても趣味や生きがいを持ち、ボランティア活動や地域での役割を通じて、社会参加をしているケースが多く見受けられます。


滋賀県「長寿日本一」の要因

2017年12月に厚生労働省が発表した都道府県別平均寿命(2015年調査)で、滋賀県が男性で全国1位、女性で4位となり、長寿県として注目を集めています。もともと長寿県だったわけではありませんが、転機は約30年前から県として取り組みを始めた生活習慣病対策です。その一例が「健康への1%投資運動」として、1日24時間の1%となる15分程度を散歩や体操などの運動に充てることを具体的に県民に呼びかけ、主体的に健康づくりに取り組む県民が増えるきっかけになったといいます。
 また、スポーツをする人が多い(男性2位、女性4位)、学習・自己啓発をする人が多い(男性5位、女性6位)、ボランティアをする人が多い(男性2位、女性4位)ほか、旅行や行楽に行く人の割合が全国1位(総務省調べ)と高く、好奇心旺盛で積極的に行動をする県民性が浮き彫りになりました。
 これらのデータからも、生活習慣病対策に加え、趣味やボランティアなどを通じて得られた心の健康が、長寿の大きな要因になっていると考えられ、「ウェルビーイング」実践のヒントになりそうです。


Dr.池田義雄 健康長寿のための肥満・糖尿病セルフコントロール 健康ダイヤルとは 無料プレゼント 主な生活習慣病 予防・改善 リンク集