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人生100年時代の健康管理

生活習慣病の予防と治療

「人生100年時代」を迎え、輝くシニアライフを送るためには、「もう歳だから」とあきらめるのではなく、生活習慣の見直しを行うことで、積極的に身体機能の回復や悪化の予防に努めることが大切です。
介護を必要とする方の主な要因として、脳卒中などの脳血管疾患、転倒による骨折、関節痛や腰痛、筋肉の衰退などがあります。寝たきりの引き金となる脳卒中は、生活習慣病とよばれる高血圧、動脈硬化、糖尿病などが原因となります。塩分、糖分、動物性脂肪の取り過ぎに注意し、魚類・植物性脂肪・食物繊維を多く摂り入れた食生活を心がけましょう。
 ウォーキングやラジオ体操などの有酸素運動は、生活習慣病の予防にもなります。また、生活習慣だけでなく、定期健診を欠かさず受診し、体の変化を見逃さないように努めることも大切です。


骨折の予防

高齢者は転倒によって骨折する確率が高くなります。まずは転倒しないように注意することが大切です。骨量が減少した「骨粗鬆症」と呼ばれる状態となると骨折しやすくなりますので、カルシウムやビタミンなどの骨を作る要素を食事で摂取することも併せて必要なことです。同時に、骨に対して適度な刺激を与える運動も欠かせません。食事と運動によって骨粗鬆症の予防を図ることができます。
 また、以外にも高齢者の転倒骨折が最も多く発生する場所は住み慣れたはずの自宅といわれています。転倒骨折を防ぐためには、コード類をまとめる、すべりやすい靴下やスリッパをやめる、床に余計な物を置かない、段差を解消するなど、転倒しない住環境を整えることも大切です。


栄養バランスと低栄養に注意

栄養が不足すると活力や筋力の低下、身体機能の低下、体重減少などに陥りやすくなります。特に高齢者は、必要な栄養素をバランス良く摂取すること、偏食はしないこと、1日3回:主食(炭水化物)・主菜(たんぱく質・脂質)・副菜(ビタミン・食物繊維)が揃う食事を心がけましょう。
 高齢者になると、活動量が減り、1回あたりの食事量が少なくなったり、加齢による噛みやすさや飲み込みやすさの関係から偏食になりやすかったりするので、どうしてもエネルギーや栄養が不足する傾向があります。低栄養に陥ると、身体を維持する機能が低下してしまいます。低栄養にならないために、
少量ずつでも3食食べる、肉・魚・卵などの動物性たんぱく質を十分に摂る、噛む力を維持するなど、低栄養による身体機能の低下を予防することが大切です。


心の不調に気づく

高齢者は様々な喪失体験をきっかけに心の不調を抱えやすい傾向があります。具体的には、老化による身体・知的機能の低下や配偶者や友人との死別、定年退職による社会的役割の喪失などがあげられます。
 周囲の人もご自身も心の不調を「もう歳だから仕方がない」と考えて放っておいたり、医療機関を受診しても精神症状については医師に話さず、主に身体の痛みなどの身体症状を訴えたりすることが多いため見過ごされ、重症化してしまうことがあります。高齢者は身体疾患を合併している場合が多く、それらの背景に心の不調が隠れてしまいやすいことも特徴といえます。
 さらに、社会との関わりが薄れると、活動量の低下、健康維持の意欲が低下しやすくなります。ボランティア活動や地域の行事に参加する、旅行をする、近所の人たちと話をする、家族とともに食事をするなど、外出していろいろな人たちと関わりを持ちましょう。


Dr.池田義雄 健康長寿のための肥満・糖尿病セルフコントロール 健康ダイヤルとは 無料プレゼント 主な生活習慣病 予防・改善 リンク集